“地方創生”とはなんだろうか———。
これまではその問いに漠然と考え、読んで字のごとく「地方を再生する」、つまりは「その地方に今までなかった新しいものを作ったり実施したりして、地域の活性化を図る。」という意味と捉えていた。そこには、都会と比べて地方は停滞し、劣っているというネガティブな文脈を暗に想像してしまっている自分がいた。
 
しかし実際に地方に住んでみると、そこで生きる人々の地元に対する“想い”や“責任感”は、想像やイメージを遥かに超え、大きいことがわかる。

地方には、その地方だけの「愛すべき財産」がある。そこには、それぞれの地理や気候に影響されて生まれた独自の産業や文化を、時代の流れの中で変化しながらもずっと守り続けてきた人々がいる。そしてこれからも守り続けていこうと、その土地で奮闘している。
 
ただ新しいものを導入しようとする考え方は、この地方の個性や想いを軽視していることにはならないか。もっとそれぞれの地方に寄り添い、ポテンシャルを引き出し、輝かせるような活性化の道はないのか？
 
わたしたちは地域の人と共に考え、共に成長していく企業でありたい。すでにある地方の本来の価値を引き出し、地域の経済循環を育てていく。その可能性と打ち手は、無限にある。